山本太郎という俳優が仕事をやめてまで放射線から子ども守る活動をしているというニュースに接した。義を見てせざるは勇なきなり。彼こそ勇者というべきである。
かつてソ連という国のイメージは恐ろしく「冷たい」ものだった。だからチェルノブイリの時は、住民が「強制移住」させられたと聞いて、いかにもソ連らしい感じがしたものだ。
しかし311以来、ソ連という国は案外と国民に対して優しかったのではないかと思うようになった。いや、正確にいうと、日本政府がソ連よりはるかに冷酷であることがわかったといったほうがいいのかも知れない。
ソ連は国家が崩壊するまで汚染地帯から住民を避難させ続けた。
日本は福島県民を200万匹のモルモットとして扱うつもりらしい。放射線疫学は長足の進歩を遂げるに違いない。
当時のソ連と、いまの日本、いろいろ事情は違うだろう。
夏が過ぎ北風が吹き始めれば首都圏全域が福島なみの汚染地帯と化す可能性が高い。
それを考えると、福島県民に避難勧告を出すことはできないのかも知れない。
しかしそれは温もりのある政治だろうか。
さきのことはどうでも、いま福島の子どもたちを移住させなければ、近い将来必ず
恐るべき惨禍が起こるのだ。
たとえ国家が破綻しようとも、いま危機に瀕している子どもたちを救いつづけてほしいのだ。
それができなくて何のための国家か。
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